記念日に書くやつ

King&Prince の記念日に書くやつです

終わらない夢の第2話

 

夢ってなんだろう。

私の中で夢って、明確な目標を達成していった先に待つ漠然とした未来のことだった。

 


例えば、将来の夢はサッカー選手!っていう子どもがいたとする。その夢はきっとサッカー選手になったら終わりじゃなくて、選手として華々しく活躍することも含まれているはずだ。

活躍っていっても天皇杯優勝とかなんとか賞をもらうとかなんかの記録更新とかそういう具体的なものではなくて、サッカー選手としてグラウンドに立ち、ゴールを決めたり、チーム優勝に貢献、みたいなキラキラした映像がその子の頭の中には流れているはず。

つまり、サッカー選手っていう将来の夢は漠然とした未来。

 


その夢のために、積み上げていくのが目標。

サッカー選手になるために、具体的に何をすべきなのか。

日々のトレーニングでこれが苦手だから修正するとかそういう小さいことから全国高校サッカー選手権?だっけ?で優勝とか大きいことまで含めて、夢よりもっと具体的なものが目標。

 


というのが私の中の定義。

これは強要しないし、これから書くことはこういう考えの人がドリボをみてどう思ったかの話。

 

 

 

 


DREAM BOYS。

夢をみる男の子たちが主人公のお話だと思ってた。

 


多分、違う。

夢をみる男の子が主人公ならば、主人公はユウトだった。

 


夢をみる男の子たちの話じゃなくて、夢をみている1人の男の子の夢を叶える2人の男の話だった。

 


THE DREAM BOYSで歌う、『終わらない夢』は2人のユウタの夢じゃなくて、ユウトの夢だった。

 


生きたい。

チャンプになりたい。

 


そのためには移植する心臓が必要で、手術するお金も必要。

 


2つを用意するためにユウタは奔走するし、ジンはユウタのためかユウトのためか私にはわからなかったけれど心臓を捧げる。

 

 

 

ユウトの手術は成功し、ジンの心臓はユウトの中で動き出した。

チャンプになるという夢を叶えたジンの心臓はチャンプになりたいという夢をみているユウトの心臓になった。

 


2人のユウタの夢はユウトの夢になった。

 


だから多分、私は泣かなかった。

ユウタとユウトの兄弟のやりとりも、ジンがグローブをユウトに託すシーンも、天国で2人のユウタが手を取り合うシーンも。

 


そこが夢の終わりじゃないから。

 


きっとこれが、2人のユウタが自分の夢を叶える話だったら泣いてたんだと思う。

ジンがチャンプになりたいと思ってなるまで、とか。

それもチャンプになったら終わりじゃなくて彼は伝説になったぜみたいな終わり方だったらもっとサイコー。

私は劇中で製作していた映画が完成して、それを観れたなら泣くと思う。

 


それは出演する彼らに重なるし、端的に感動できる。

 

 

 

私が観たユウタとジンはあまりに岸優太と神宮寺勇太とかけ離れていて(中身は似てるんだけどそれはこの後綴る)数時間で彼らの過去と想いを知って受け止めて泣くまでには至らなかった。

いやもちろん感動はしたし、いいシーンだとは思っていたけれど。

 

 

 

私は朝の情報番組でドリボ特集が組まれ、天国でのTDBの「終わらない夢を描こう」って、2人のユウタが手を取り合って歌うシーンが流れた時、泣いた。

そのワンフレーズだけで泣いた。

 


多分その時の私はユウタとジンとして彼らを見ておらず、岸優太と神宮寺勇太として彼らを見ていた。

彼らがアイドルとしてデビューするという夢の中にいたから。

 


デビューするって夢の中にはデビューして活躍するところまで含まれると思う。

華々しい舞台に立ち、終わらない夢を描こうって手を取り合って歌う2人は正しく夢を叶えた真っ只中だった。

 

 

 

DREAM BOYSのユウタとジンはあまりに人のために生きすぎていた。

例えるならば、アイドルをプロデュースする側の人間の話だった。

自分の夢が主体じゃなくて、誰かの夢が自分の夢で、叶えてあげるために奔走する。

だから、私の中の岸優太と神宮寺勇太と繋がらなかったのかなと思ってる。

 


これは自分の問題だし、私は滅多に舞台を見て泣くことはないからそれもふまえて作品が良くなかったから泣かなかったとかそういうことではないってどうかわかってほしい。

 

 

 

そしてこれは神宮寺勇太のオタクからの話。

神宮寺勇太くんの担当じゃない人には本当に関係のない話。

 


私はドリボの話が決まって、わ!wユウタ2人で座長だ!って喜んだ。

でも座長は岸くんで、帝劇の0番に立ったのも岸くんだった。

 


この話は本当に、悪い意味は含めてないってわかってほしい。

悔しいって気持ちを持つことは悪いことじゃないと私は思ってるから。

 

岸くんが座長ですって知った時、わ〜〜、岸優太にはやっぱ勝てないのか。

いつまでも越えられない壁だ。

って思った。

 


その気持ちには誇らしさもある。

うちのグループの岸優太はやっぱすごいんだって。

彼はいつまでもスターだ。

 


でもやっぱり悔しい。

岸優太に勝てないことじゃなくて。

まだ、神宮寺勇太が帝劇0番に立てないその事実が。

 


って思ってた。

ムムム……岸くんが主役か……って。

 


よくないよね。

主役とか0番にこだわりすぎるのは。

観ないとどんな役かなんてわかんないじゃん。

主役をもらったからって勝ちじゃない。

 


観てて思ったんだ。

あ〜このユウタの役は神宮寺勇太じゃないわ、って。

逆にチャンプの役は神宮寺勇太くんに合っていたと思う。

これはうち執の時も思った。

あ〜〜主役じゃないのかぁって同じグループだけどなぁって思ったけど、花穎様は神宮寺勇太くんに合う役じゃなかったし、赤目くんは合っていた。

 

 

 

人にはひととなりにあった役割というものがある。適材適所。

神宮寺勇太は常に主役を張るタイプではないと思う。

これは褒めてる言葉。

物語で主役は1人しかいない。

でも主役以外はたくさんいる。

 


主役以外の当たり役もたくさんある。

 


一つの作品に主役で出ることより、たくさんの作品に主役以外で出る方がたくさんの人の目につく。

 


名前を覚えてもらうより、あ、アレに出てた人だ。って。それが積み重なっていく方が、神宮寺勇太らしいんじゃないのか。

 


中島裕翔。Hey!Say!JUMPの。

彼はそのタイプだった。

覚えてる。

ジャニオタじゃない人に、えっあの人ジャニーズなの?メッチャいろんなドラマ出てるよね?演技もうまいし俳優さんかと思ってたって言われたこと。

 


素敵だなって思った。

名前よりもジャニーズのアイドルだってことよりも、顔を覚えてもらえて演技上手だよねって言われること。

彼らはアイドルだけど、その中でも演技は俳優としての仕事だから、主役として華がある役じゃない限り、彼のアイドル性はいらない。

 


この道だ。

真っ直ぐで、真っ直ぐすぎる故に不器用で、キラキラ眩しすぎる役は神宮寺勇太には合わない時もある。

その眩しさに振り回される優しさやそれでも自分の意思を貫く強さ、そういうのを持っていて主人公の横に立つ役が彼には似合うことが多い。

 


確かに私は戦隊モノでもブルーが好きだ。

華やかで真っ直ぐでがむしゃらで猪突猛進なレッドよりも、冷静で周りをよく見て緩やかな優しさのあるブルーをいつも魅力的に感じる。

メンバーカラーもターコイズブルーだし、まぁそういうことだ。

 


少し、自分の気持ちに区切りがついたような気がする。

私の中で神宮寺勇太くんはヒーローで、強くて、かっこよくて、いつも世界の真ん中に立っていた。

だから彼が舞台の、映画の、ステージの、真ん中に立っていないのが不思議で仕方なかった。

 


でも、DREAM BOYSを観てようやく私は理解した。

彼は正しくブルーのグローブをつける男だった。

赤のグローブは岸優太だった。

 

 

 

もし、神宮寺勇太くんのオタクで私と同じように彼はなぜ真ん中にいないのだろうと思っていた人がいたら、私がドリボを観てこう感じたことを知って欲しい。

 


なんだか今ドリボ 観たら泣けそうな気がする。

私の気持ちも整理されたし、物語の流れもすでに理解しているから単純に彼らの動きに集中できる。

まぁ、そんなことをいっても千秋楽を観劇したのでどうにもならないが、来年があるならば私は泣きたい。

 

 

来年もWゆうただといいな、そんなことを思えるほど2人の信頼は他の誰も間に入れないほどに見えたし、その2人が同じ名前なのは運命だ。

優しさのユウタと勇ましさのユウタ。

漢字までぴったりなんてホント運命。

 

2人のユウタが手を取り合ったからユウトの夢は繋がったし、2人のユウタだったからこの舞台は成功した。

 

 


ジャニーさんは彼らの全てを使って、今年のDREAM BOYSを作ったように思う。

まぁ、私は前作を観ていないからどう違うとかはわからないけど。

 


全てが布石のようだった。

Mr.KINGが出演していたDREAM BOYS。

彼らが歌った『THE DREAM BOYS』。

彼らと対立するようにグループを組んだPrince。

そしてデビューしたKing&Prince。

病気療養で活動休止した岩橋玄樹

残された2人のユウタ。

受け継がれる、亡くなったジャニー喜多川の作・演出舞台。

手を取り合い、見つめあい、『THE DREAM BOYS』を歌う2人のユウタ。

 


なんか、おとぎ話みたい。

まさに夢の話だ。

彼らのこれまでを全て演出として使った気がする。

 


DREAM BOYSの話自体は2人のユウタの夢がユウトに繋がる話だったが、舞台自体はWゆうたのための舞台だった。

 


彼らがこれから叶えていく終わらない夢の話の第1話がデビューならば、この舞台は第2話だった。

 


帝国劇場で座長。

その舞台はチケット完売満員御礼。

 


この経歴は彼らが登る階段の一歩。

 

 

 

 

 

げんきくん、DREAM BOYSにピンクの光として登場した君が強く逞しくなったWゆうたに支えられて姿をみせてくれること、楽しみにしてる。

 

岸くん、本当にスターだよ貴方は。

歌もダンスも元から上手だったのにずっと上に駆け上がっていく背中は広すぎる。

勇太さんもかなりの速度で追いかけてるはずなのにいつも少し先で手を引いてくれてる気がするよ。頑張りすぎないでね。舞台とライブが終わったらちゃんと休んでください。

 

 

勇太さん、やっぱり努力の人だね。

シビれるよホント。シビれるくらい、憧れる。

叶えたい夢はまだほとんど叶ってないって言ってたけど、この舞台は叶えたいことの中にあったかな? 叶えたかな?

君にはきちんと合った役が振り分けられるから私みたいに主役じゃないって焦らないでほしい。君に合った役の主役はいつか必ず来る。

まぁ、君は私じゃないからそんなことで焦ったりしないんだろうけど。

 

 

 

 

DREAM BOYS。

千秋楽おめでとうございます。

怪我なく走りきり、たくさんの人の意思を継いだ2人はカッコ良かったです。

長々書いてごめんなさい。

 

この舞台が君たちの第2話。

第3話は来年ぐらいかな。

きっと何か大きなことが起こる気がするよ。